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【翻訳】ハワイ大学アメフト部のアメリカンな奨学金祝い

今朝facebookをながめていたら、最高にハッピーな動画を見つけたのでシェア&翻訳。まずは何より動画を見てください。

ハワイ大学アメフト部のブロディ・ナカマ選手が奨学金を手に入れたのをコーチ、チームメイトがなんともアメリカンな方法でお祝いしています。

彼はジャンプしたくなかったが、ジャンプせずにはいられなかった 

By Robert Kekaula

ハワイ大学のアメフト選手ブロディ・ナカマ(180cm,115kg)はレインボー・ウォーリアーズ(ハワイ大学アメフトチーム)最終学年のシーズンに奨学金を獲得した。

カルフォルニアサンタクララで生まれ、スペシャルチームのロングスナッパーでキャリアを通して堅実にこなしていた。彼は当然のようにロングスナップを決めていた。

「両親は僕を大学に入れ、アメフトをさせてくれるために多くの事を犠牲にしてくれた。奨学金獲得は僕にとって特別な事、きっと両親の助けになる」

奨学金は普通のオファーではなく、ロロビッチコーチの完璧なプランでオファーされた。

彼は金曜の練習を早めに切り上げ、「プールパーティ」に選手達を連れて行った。プールの飛び降り台は始め立ち入り禁止でした。でも選手達に促されて、ロロビッチコーチは飛び降り台を渋々開放しました。

誰かが登り出す前に、口火を切らせるため1人の選手が指名されました。その選手がブロディ・ナカマでした。

「コーチが僕の名前を呼んで、なんでコーチが僕にこんなことをさせるか考えたよ。完全に混乱したよ」とナカマは言う。

彼は飛び降り台からジャンプしたくなかった。でもチームメイトが彼の名前をコールし出したので、選択の余地なくなり、台を登り始めた。

「僕はとても緊張して、何回か息を止めて、息を飲んだりしたよ」

ナカマが飛び降り台の一番上に登った時、彼の名前が書かれている封筒を見つけた。封筒の中に奨学金のオファーが書かれているなんて彼は知る由もなかった。

言うまでもなく、ナカマはとても感動していた。

「その少し時間、言葉にもできず、気持ちを抑えることができなかった」

ナカマ潤んだ目を拭い、それからためらいもなく、ジャンプした。

original

He Didn't Want to Jump, He Had to Jump - Honolulu, Hawaii News and Weather - KITV Channel 4


アメリカの大学でスポーツでの奨学金をもらえるには大きな意味があります。

カレッジスポーツは文武両道が原則なので、スポーツ/学業共に成績が優秀でなければいけません。スポーツ推薦的なものもあるのですが、一定の成績以上を取るのが絶対です。このブロディ選手のプロフィールを見てみると学業優秀者しか選ばれないacademic all-MW teamに1年生から3年連続で選ばれていました。

Brodie Nakama - 2016 Fall Camp Football Roster - Hawaii Athletics

スポーツ一流校であるハワイ大学で厳しい練習をこなしつつ、学業で秀でるためにはかなりの努力が必要でしょう。

そしてカルフォリニア生まれでハワイ大学に行くことは家庭にもある程度の金銭的負担がかかるでしょうし、本人もそれを痛いほど感じていたようです。

そうした背景を知った後で、再度動画を見ると途中で出てくるパリピ系な学生と違いブロディ・ナカマ選手の実直そうな性格がありありと感じられます。

最初に飛び降り台からのジャンプを指名された時は、緊張して困惑してジャンプすることに躊躇している様子

そこから奨学金をもらえることを知って、感激して感情を抑えられないでいる様子

その後ためらいなくジャンプし、それを祝福しようとチームメイト全員がプールに飛び込む様子

本当に映画のワンシーンのようです。

それと同時に大学のスポーツチームが複数のカメラアングルを使って映像にしている所にアメリカのエンターテイメント文化のすごさを感じました。

チームPVとかならある程度予算かけてしっかり作り込むとかはわかるのですが、今回に関してはシーズン前のちょっとしたイベントなのにこのクオリティを出してしまう所がすごい。

ブロディ・ナカマ選手にも注目ですが、今年のハワイ大学には伊藤玄太というRBの選手が入学しているので、こちらも要注目ですね!